卒業までに辞めてしまう人や留年する人もいる
法科大学院の生活は、普通の大学の生活に比べると厳しいと思います。慣れない法律用語を使い、数々の判例を読み、それらを使い実際の裁判を想定した演習に臨みます。大学院で行われる授業のための予習や復習が肝心となってきます。
そのため、卒業するまでに少しずつ学生の数が減ってきました。大学院での生活についていけず辞めてしまう人、授業についていけず留年する人がいました。私自身も日々の授業についていくのがやっとでした。何度も落としそうな単位がありました。
しかし、私の決めた道です。本気で取り組むと決めた道です。やるしかありません。私以外の周りの人も同じでしょう。特に、仕事を辞めてこの道を選んだ人は特に。中には朝早くから学校の自習室に行き、予習をし、授業を受け、復習をし、自主勉強に遅くまで取り組んでいる人もいました。そういった学生は特に珍しくありませんでした。
私も場所を転々としながら、自分の集中できるスペースを見つけては予習や復習、自主勉強に時間を割きました。
途中で辞める人はいましたが、それも人生の選択肢だと思いました。もし、このまま卒業をしても弁護士になれる保障は何もないのです。卒業後、5年以内に3回ある司法試験のチャンスに合格しなければいけないのです。もし、3回とも合格できなければ一生、弁護士になる道は閉ざされてしまうのです。なら、途中で見切りをつけて他の道を選ぶのも選択肢の一つかもしれません。
しかし、私はやり続けました。それが私の決めた道ですから。